5月5日は「端午の節句」。これは中国から伝わった厄払いの行事で、平安時代には既に日本に定着していました。中国では端午の節句に香袋(におい袋)を身に着けるというのがあります。
そのために、この時期になると「におい袋」を作る風習がありました。
また、「くす玉」は「薬玉」と書き、「薬(くすり、くす)」と呼ばれていた薬草や香料の入った球体状の袋を柱にかけたりしました。
「枕草子」にも、"5月の節句に薬玉を飾った"と書かれていて、絹織物で作った袋に、麝香、沈香、丁子、甘松、竜脳といった香料を入れ、色とりどりの糸や造花で飾り、五色の糸を長く垂らしたり、菖蒲やヨモギをあしらっていたようです。
良い香りは邪気を寄せ付けないと考えられていたため、「くす玉」は魔よけの飾りとして、9月の節句まで柱に飾ったり小さく作って身につけたりもしていました。
御自身が良いと感じる匂いは、自律神経の調子を整えると言われています。
お店では、「におい袋づくりの体験プログラム」を御用意しています。